児童劇「おうこくの木 ―ケーナとニトの物語―」戯曲「おうこくの木 −ケーナとニトの物語−」 広島友好 父を探しに王国へやって来た少年ニトはひょんな事から少女ケーナとともにいじめられていた天使を助ける。ケーナもまた父を探しに王国へやって来ていた。 天使に導かれるように二人は王宮へやって来る。ニトは王の紋章入りのペンダントを見せ、王様に父ではないかと尋ねるが、「そのペンダントは戦争に役立った者にやった物で、わしはおまえの父ではない」と王宮の外へ追い出されるのだった…… 戦争を背景にした児童劇。 1999年八雲国際演劇祭にて上演。1999年9月初演。 男2他・女3他。100分。  ...05Dec2023
白河踊り考 ―奇兵隊始末記―戯曲「白河踊り考 ―奇兵隊始末記―」 広島友好 戊辰戦争の際、白河から奇兵隊が持ち帰ったとされる「白河踊り」。その「白河踊り」を演劇的に考察していく。 明治三年、旧暦七月十五日、盆踊りの夜。山口の柊処刑場で「脱退騒動」に加わった元奇兵隊士・弥助の処刑が行われる。 弥助の霊を弔うために白河踊りを踊る甚吉に、さらし首になった弥助がいう。「どうやって白河踊りを覚えたか、あの百姓家でなにがあったか、みやすうに話しちゃれ」と。 ……そこは白河。竹熊としのの百姓家。盆踊りの夜。 目の見えない娘しのを抱えた竹熊は刀などを戦場から分捕ってなんとか暮らしを立てていた。 とそこへ会津兵飯...04Dec2023